用具レポート>狂龍・水のりさん・スピードアクセル・ファインジップ・AQUA

2008年3月10日 20:32:04 更新15回

G666
■自己紹介・モニター環境
卓球歴:4年目 1日平均練習時間4時間
練習相手:県大会出場選手
ラケット:馬琳カーボン中国式
ラバー:フォア面で黒・2.0mmを使用
比較ラバー:
キョウヒョウPRO2・キョウヒョウPRO3・ニッタクキョウヒョウ3・天極3
・G888(紅双喜)・ニューイアラ・999T-1・未来戦士・G666・クーガ・999ELIT NANO

経験のあるラバー:
キョウヒョウPRO2/PRO3/Nittakuキョウヒョウ3/天極3/G888/
ニューイアラ/999T-1/マークV XS/未来戦士/G666/999ELIT NANO

■貼り付け・重さ
・水のりさんのみ 1枚
・スピードアクルセル+水のりさん 1枚
・エコロショット 1枚
・AQUA 1枚
※中ペン表面サイズで
46g(カット後)

▼粘着力テスト
ボールをラバー表面に擦り付け、何秒表面に維持出来るのか?
※参考ラバー
999ELIT NANO 0~1

狂龍 0~1秒
G666 2~3秒
ニッタクキョウヒョウ3 3~5秒
天極3 5~8秒

▼弾みテスト
15cm上からボールを落とし何cm弾むのか?
※参考ラバー
ニッタクキョウヒョウ3 8cm
天極3 9~10cm
G666 11~12cm
狂龍 11~12cm
999ELIT NANO 11~13cm


■比較
●硬さ
硬 
狂龍>キョウヒョウPRO2=未来戦士>天極3=G666>G888>キョウヒョウPRO3>
クーガ=ニューイアラ>999T-1=ニッタクキョウヒョウ3>999ELIT NANO 軟
●重さ
重 キョウヒョウPRO2>G666>天極3=
狂龍>G888>未来戦士>キョウヒョウPRO3>
クーガ>ニューイアラ>999T-1>999ELIT NANO>ニッタクキョウヒョウ3 軽
●粘着
強 キョウヒョウPRO2>G888>キョウヒョウPRO3>天極3>G666>未来戦士>
ニッタクキョウヒョウ3>
狂龍=999T-1=ニューイアラ=999ELIT NANO 弱
●弾み
飛 クーガ>ニューイアラ=
狂龍>999ELIT NANO>天極3>G666=ニッタクキョウヒョウ3=
999T-1>キョウヒョウPRO3>未来戦士>G888>キョウヒョウPRO2 遅

■第一印象から試打開始へ
パッケージは色気を感じる紫色の龍《ドラコン》が描かれています。

狂龍という名前から巧みな技術や不規則なボールが出せそうなイメージが沸てきますね(^^)

ラバーを見てみると、シート面のロゴのラバー名が真ん中ではなく左下にあり文字が小さく控えめです。

粘着力もちょっとあるという程度。スポンジにはテンションを施したという証拠の焼き印が押されています。

またスポンジは42-44度と天極3に比べ愕然と硬く、粒はテンションラバーに近い高さであり
短いのでスピード重視という事が見受けられます。

また、パッケージ裏面に前陣型と表記されているので更に弾みの高さが期待がかかりますね(^-^)

※以後、水のりさんのみで接着のレビュー
『弾むなぁ(^_^;)』
予想通りラバーが硬く意外に弾みます。

基本練習のフォア打ちではやや高い山なりの弾道のボールが多く、
低い曲線を描くドライブを打つには角度が狭いように感じました。

■サービス・レシーブ
●サーブ
さすが、42-44度の硬質なスポンジ。
43度の未来戦士より硬いのが歴然に分かります。
シートの硬さを利用したナックルサーブが出しやすいですねo(^-^)o
特にキレた下回転との組み合わせが楽に使えて非常に良かったです。
●レシーブ
まず始めにツッツキですがシート・スポンジが固いために切れた長いツッツキが一番やりやすく
複数の練習相手に『ツッツキがもの凄い切れてる・・』と言われました(^^;
また、流しや払いは難なく出来ますが粘着があまりなく他の粘着ラバーに比べてボールが落ちやすく感じました

■ドライブ・ブロック
●ドライブ
いつもは天極3を使っているため狂龍の弾みの強さに違和感を感じ、
最初はドライブを加減していましたが慣れるにつれ弾みの良さを実感しとても
スピードの乗ったドライブを打てるようになっていきました。

そして狂龍の持ち味であるシート・スポンジのコシが相手の下回転に対してドライブを容易にし3球目の精度が上げていく事できました。
●ブロック
相手の強打をロスなく返球することができます。
硬いコシのあるスポンジがパワー負けせずにカウンターできることも良い点でした。

■最終的感想
4龍シリーズの1つの狂龍を初めて使用しましたがまずこのシリーズの性能と1890円という
価格を考えるとコストパフォーマンスが非常に高い。
中国製ラバーというと品質が心配されますがシート表面は日本、ドイツと次ぐ綺麗さで特に問題視する点はありませんでした。

従来の粘着ラバーにはない弾みによりスピードを出す事が可能で、
なおかつツッツキとサーブでの下回転のキレ味が出せるのがこのラバーの特筆するべき性能だと私は感じました。

コストパフォーマンスの高い狂龍を使ってみて、他の4龍シリーズも試してみたいと強く思いました。
同時にこのシリーズのラバーで自分に最も合ったラバーを探せるといいなぁとも思います。
■こんな人にオススメ
「これ本当に粘着?」「こんなに弾む粘着あるんだね」などなど、
高弾性ラバーにスピードアクセルを使用している選手に高評価をもらうこともありました。
このラバーは粘着ラバーに弾みを求める人や粘着ラバー入門に最適だと思っています。

★狂龍をご購入したい方はコチラ★

水のりさん
①色は?
ファルコのように真っ白。
ファルコよりはトロトロした液体に近い。

②臭いは?
とくに刺激するにおいは感じない。
③塗り心地は?
教務用水のりさんをスムスポで塗りました。
とても塗りやすく、満遍なく塗ることが出来ました。
ただ、ゆっくり塗ってしまうとダマが出来てしまいます。

④どのくらいで乾くのか?

ラケット 20分程度
ラバー 15分程度

⑤1,2,3…回塗りの効果の様子(反り返り)
グルー効果がないため、反り返りはありませんでした。
2回、重ね塗りすると確実にラバーが貼れると思います。

⑥膜の剥がし易さ
一気に剥がす事が出来なかったので、丁寧に親指で
擦ることで剥がす事が出来ました。

⑦全体の感想
塗りムラがなく均一に塗ることが簡単に出来る上、粘着力が強くしっかり接着するこ事が出来ました。
難点は、ラバーのスポンジ面とラケット面に硬い膜層が出来てしまうので、
張替えする方には不便だと思います。


■各グルー・接着剤との比較
●乾き
ラケット
早 AQUA=ファインジップ>
水のりさん<ファルコ<エコロショット 遅
ラバー
早 AQUA=ファインジップ>
水のりさん<エコロショット<スピードアクセル<ファルコ<ベビーオイル 遅
●反り返り
強 スピードアクセル>エコロショット>ファルコ>ベビーオイル>
水のりさん=ファインジップ=AQUA 弱
●弾み
飛 スピードアクセル>エコロショット>ファルコ>ベビーオイル>
水のりさん=ファインジップ=AQUA 遅
●打球音
高 スピードアクセル>エコロショット>ファルコ>ベビーオイル>
水のりさん=ファインジップ=AQUA 低

ファインジップ
①色は?
液体で真っ白。
水溶性ボンド程、トロトロしていない。

②臭いは?
独特なゴムのにおいがします。
③塗り心地は?
水のりさんと比べてのばしずらく、素早く全体にのばさないと
膜が壊れてしまいます。
④どのくらいで乾くのか?
ラケット 10分程度
ラバー 10分程度

⑤1,2,3…回塗りの効果の様子(反り返り)
水のりさん同様、グルー効果はなし。
2,3回重ね塗りすると良いと思います。

⑥膜の剥がし易さ
綺麗に縫っていると端の膜を剥がせば、
簡単に一気に剥がす事ができました。
これは、従来の有機溶剤グルーよりも断然に剥がしやすいです。
⑦全体の感想
ジップスポンジまたは切れ端などを使って、ダマが出来ないよう素早く丁寧に塗れば接着後簡単に膜を剥がす事が出来ます。
しかし、価格が高い事が残念です。

■各グルー・接着剤との比較
●乾き
ラケット
早 AQUA=
ファインジップ>水のりさん<ファルコ<エコロショット 遅
ラバー
早 AQUA=
ファインジップ>水のりさん<エコロショット<スピードアクセル<ファルコ<ベビーオイル 遅
●反り返り
強 スピードアクセル>エコロショット>ファルコ>ベビーオイル>水のりさん=
ファインジップ=AQUA 弱
●弾み
飛 スピードアクセル>エコロショット>ファルコ>ベビーオイル>水のりさん=
ファインジップ=AQUA 遅
●打球音
高 スピードアクセル>エコロショット>ファルコ>ベビーオイル>水のりさん=
ファインジップ=AQUA 低

AQUA
①色は?
液体で真っ白。
水のりさんよ液体に近い

②臭いは?
とくに刺激するにおいは感じない。
③塗り心地は?
専用のハケが付属していたのでそれを使いました。
最初は綺麗に塗ることが出来たのですが、スポンジがAQUA
を吸ってしまってスポンジが固まってしまいました。
取り替えようのスポンジが何個か付いていれば良かったです。
④どのくらいで乾くのか?
ラケット 10分程度
ラバー 10分程度

⑤1,2,3…回塗りの効果の様子(反り返り)
スポンジに変化はありませんでした。

⑥膜の剥がし易さ
ファインジップと全く同じように簡単に膜が剥がせます。
⑦全体の感想
ファインジップよりも塗りやすく、剥がしやすさが同等なので明らかにAQUAの方が良いです。
しかしあまり大量用ではなく、なおかつ高くJTTA公認でもないため残念です。

■各グルー・接着剤との比較
●乾き
ラケット
AQUA=ファインジップ>水のりさん<ファルコ<エコロショット 遅
ラバー
AQUA=ファインジップ>水のりさん<エコロショット<スピードアクセル<ファルコ<ベビーオイル 遅
●反り返り
強 スピードアクセル>エコロショット>ファルコ>ベビーオイル>水のりさん=ファインジップ=
AQUA 弱
●弾み
飛 スピードアクセル>エコロショット>ファルコ>ベビーオイル>水のりさん=ファインジップ=
AQUA 遅
●打球音
高 スピードアクセル>エコロショット>ファルコ>ベビーオイル>水のりさん=ファインジップ=
AQUA 低

★AQUAをご購入したい方はコチラ★

スピードアクセル
①色は?
透明色、エコロショットと同じ感じでサラサラした液体です
②臭いは?
ベビーオイルのようなオイル系のにおいがします。
③塗り心地は?
塗るのではなくクロス(布)をスポンジに被せるだけで、オッケーなので
手間いらずでとても簡単でした。

④どのくらいで乾くのか?

ラバー 約3時間以上

⑤1,2,3…回塗りの効果の様子(反り返り)

⑥弾み
かなり弾むようになり、最も従来のグルー近い弾みだと思う。
今回、狂龍に3時間かけて染み込ませましたがハイテンション以上の弾みでした。

⑦打球感
打球感に関してはエコロショットが最高で、スピードアクセルはそれに次ぐ感触です。
⑧打球音
とても金属音が鳴るようになります。
ハモンドプロαやブライスなど高弾性やハイテンションラバーに使用すると、
高い効果を発揮しました。

グルー後のラバー重量の増加量
71g⇒72g)⇒46g(カット後) +1g(3時間後)
⑩全体の感想

これほどの弾みの増強力があれば、大学生や実業団の方々が大勢使う理由がわかります。
またスピードアクセルインパンクトの発売によりハケで塗る事が出来、なおかつ従来のグルーと同価格で提供される事になったのでますます人気が高まると思います。

■各グルー・接着剤との比較
●乾き
ラケット
早 AQUA=ファインジップ>水のりさん<ファルコ<エコロショット 遅
ラバー
早 AQUA=ファインジップ>水のりさん<エコロショット<
スピードアクセル<ファルコ<ベビーオイル 遅
●反り返り
強 
スピードアクセル>エコロショット>ファルコ>ベビーオイル>水のりさん=ファインジップ=AQUA 弱
●弾み
飛 
スピードアクセル>エコロショット>ファルコ>ベビーオイル>水のりさん=ファインジップ=AQUA 遅
●打球音
高 
スピードアクセル>エコロショット>ファルコ>ベビーオイル>水のりさん=ファインジップ=AQUA 低